ARTの成果を判断する新指標
少し古い学会発表の内容になりますが
寺元章吉(加藤 Ladies Clinic)先生が言うには
「卵子成熟トリガーとしてhCGを使用しないなら、
一定時期のβhCG値はARTの成果を正確に反映し、
実際の分娩を待たずに予後判定が可能であることが示される」
らしいです。
要するに、
「hCG注射を用いない場合、妊娠初期のhCGの値で
その妊娠が継続するかどうか予想できる」
ということだと思います。 で、肝心なその値とは
新鮮4細胞期胚移植12日目のβhCG値と生産率
※症例対象37.8±4.4才の7665例
胚盤胞移植7日目のβhCG値と生産率
※症例対象36.7±4.3才の4396例
簡単に文章でいうと
新鮮胚移植した場合、
移植12日目にhCGが100以上なら50%以上の出産確率
胚盤胞移植した場合、
移植7日目にhCGが35以上なら50%以上の出産確率
って感じでしょうか。
ちなみに、血中hCGの値だと思うので、尿中hCGは
①血中hCGの半分との噂もありますし、
②血液の情報より一日遅れるとの情報も。
エコーで胎嚢確認できるのはhCGの値が1000を超え
位らしいです。
33~42歳の方のデータですが、 年齢は影響するんでしょうかね?
年齢については思うこともありますが、また次回にでも書こうと思います。
少し古い学会発表の内容になりますが
寺元章吉(加藤 Ladies Clinic)先生が言うには
「卵子成熟トリガーとしてhCGを使用しないなら、
一定時期のβhCG値はARTの成果を正確に反映し、
実際の分娩を待たずに予後判定が可能であることが示される」
らしいです。
要するに、
「hCG注射を用いない場合、妊娠初期のhCGの値で
その妊娠が継続するかどうか予想できる」
ということだと思います。 で、肝心なその値とは
新鮮4細胞期胚移植12日目のβhCG値と生産率
※症例対象37.8±4.4才の7665例
βhCG (mIU/ml) |
1~ 10 |
10~ 40 |
40~ 70 |
70~ 100 |
100~ 200 |
200~ 300 |
300~ 400 |
400~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生産率 | 0.4% | 8.1% | 39.4% | 57.7% | 79.2% | 87.2% | 91.9% | 93.8% |
症例数 | 468 | 408 | 213 | 182 | 660 | 414 | 160 | 96 |
胚盤胞移植7日目のβhCG値と生産率
※症例対象36.7±4.3才の4396例
βhCG (mIU/ml) |
1~ 10 |
10~ 20 |
20~ 30 |
30~ 40 |
40~ 50 |
50~ 60 |
60~ 70 |
70~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生産率 | 4.3% | 20.8% | 38.5% | 56.3% | 65.9% | 79.8% | 81.3% | 82.9% |
症例数 | 464 | 313 | 325 | 284 | 290 | 238 | 224 | 368 |
簡単に文章でいうと
新鮮胚移植した場合、
移植12日目にhCGが100以上なら50%以上の出産確率
胚盤胞移植した場合、
移植7日目にhCGが35以上なら50%以上の出産確率
って感じでしょうか。
ちなみに、血中hCGの値だと思うので、尿中hCGは
①血中hCGの半分との噂もありますし、
②血液の情報より一日遅れるとの情報も。
エコーで胎嚢確認できるのはhCGの値が1000を超え
位らしいです。
33~42歳の方のデータですが、 年齢は影響するんでしょうかね?
年齢については思うこともありますが、また次回にでも書こうと思います。
の表のβhCGの数値が違うと思いますよ。